新規開業コラム

新規開業コラム⑨<在宅医療の訪問先開拓>

新規開業コラムの9回目は新規開業時の「在宅医療の立ち上げ」の続編「在宅医療の訪問先開拓」がテーマです。前編では在宅医療をメインに据えての新規開業として3つの方針を示しました。今回は訪問診療の訪問先開拓につきましてまとめてみました。   「居宅(自宅)」は前編では「自宅療養のご利用者の情報はケアマネジャーが握っています。つまり、ケアマネジャーから紹介頂くルート確保が必要になります」と記載し...

新規開業コラム⑧<在宅医療を立ち上げるケース>

新規開業コラムの8回目は新規開業時の「在宅医療の立ち上げ」がテーマです。 新規開業にあたり、在宅医療をメインに据えて開業を検討されるケースが増えています。その際に3つの「診療方針」が必要になります。 まず、2つの選択肢から在宅医療の「第一の診療方針」を検討していきます。 ①患者のほとんどを在宅医療で診ていくクリニック ②外来の合間に在宅医療に行くクリニック   ①のメリットは初期投資が抑...

新規開業コラム⑦<届出・申請のポイント>

新規開業コラムの7回目は「届出・申請のポイント」となります。さて開業場所も決まり、賃貸借契約書も結び、そしてレイアウト、医療機器、銀行融資が決まり、スタッフ雇用の準備が始まりますと、開業にあたりどの様な届出・申請が必要になるか決めていかなければなりません。   そこで、新規開業にとって一番大事な届出・申請は保健所へ提出する「⒈開設届」「⒉診療所用エックス線装置備付届」と関東信越厚生局に提...

新規開業コラム⑥<開業候補地の家賃交渉>

新規開業コラムの6回目は「開業候補地の家賃交渉」となります。さて現在の開業場所選定の種類を上げてみますと、   ➀雑居ビルテナント(他業種が入っている) ➁居抜テナント(以前医療機関が入居していた) ③医療ビル(医療機関専門のビル) ④事業承継(現在医療機関が入居している) ⑤戸建て開業(自己投資の医療機関建築)という5種類の候補があるかと思います。そこで➀~➂までは入居する場合に賃貸借...

新規開業コラム⑤<スタッフ雇用>

新規開業コラムの5回目は「スタッフ雇用」となります。ほとんどのクリニックでの開業後の課題は「求人・雇用・定着・退職」になります。そこで開業準備の期間に求人のために何をすべきか。それは有能で信用出来るスタッフ(看護師・医療事務)にあたりをつけること。新規開業時はご存じのように募集を出したら、そこそこ応募は来ます。それは新規立ち上げだと既存クリニックのように、決まったルーティンやお局様がいないこと等、...

新規開業コラム④<診療科目による特徴(内科・消化器内科・外科)>

今回は診療科目でまとめてみたいと思います。当たり前ですが、新規開業する科目の中で一番多いのは間違いなく「内科系」です。「内科系」とは、本コラムでは循環器内科・消化器内科・呼吸器内科・糖尿病内科などの内科と、循環器外科・消化器外科・呼吸器外科などの外科の先生が新規開業する場合を、ここでは「内科系=内科全般」と呼ばせて頂きます。それは内科・外科を含めますから他科目の倍以上の医師が開業していますし、競合...

新規開業コラム③<金融機関の融資>

開業場所選定、事業計画の作成の次は「金融機関の融資」となります。まず、金融機関の融資を進めるにあたり、前提条件として、ごく普通にご勤務されている医師でしたら、診療科目による投資額の高低はあるかもしれませんが、都市銀行、地方銀行、信用金庫、公的金融機関の融資は、それほど大きな問題はないと思われます。それでは、ごく普通にご勤務されている医師とは、どのような方かと言いますと、下記のような方となります。 ...

新規開業コラム②<事業計画・診療方針>

新規開業にとって必要な2つ目は事業計画作成による「投資額」、「採算性」の判断となります。支援をされていますコンサルタント、税理士事務所により多少の違いはあるかもしれませんが、弊社のポイントは下記の通りです。 1.「経費」は高め、「医業収入」は低めに。 2.「稼働日数」は現実的な日数で計算する。 3.「患者単価」は同一科目医院の外来単価を参考とする。 4.「外来収入」の月間上昇率は何%するか。 等を...

新規開業コラム①<開業場所選択について>

平成28年(2016年)4月には診療報酬改定が行われました。平成25年度(25年4月~26年3月末)の時に開業される医師の件数は、消費税に伴う駆け込み開業の影響で前年より件数が多くなりました。また別の視点で考えますと、「開業場所」を選ばれる際に開業希望医師から下記のようなご意見があります。 ❶都内・都内近郊の駅前立地 ❷開業場所までの通勤時間30分~60分以内 ❸同科目の競合医院が少ない ❹...