「ひと・まち・しごと創生総合戦略」の具体的取り組みについて

現在、国が各市区町村に向けて「ひと・まち・しごと創生総合戦略」を推奨し、首都圏から地方に若者、アクティブシニアの労働生産人口の定住を勧めている。現在247の公共団体(市区町村が手を挙げて、若者・アクティブシニアの定住に魅力ある街づくりを目指し、動き出している。

弊社、一般社団法人あすなろ推進機構としても、現在、幾つかの公共団体にアプローチをし、事前に調査を行い、地域性に合った魅力ある街づくりの構想を提案しているところです。

その中で、現在提案中の公共団体の事例をご紹介いたします。

そのA公共団体は関東にあり、昨年総人口約25,000人、65歳人口約8,500人で10年後総人口数は23,000人、65歳人口は約10,000人で高齢化率は40%超になってしまい、このままで行くと過疎の町になってしまいます。

そこで、昨年の平成28年に10年後人口増加目標を1,000人に設定した「ひと・まち・しごと総合戦略」に手挙げをし、魅力ある街づくりを目指しましたが、具体的にどこから手をつけて良いか模索しておりました中で、弊社と地元議員との付き合いから公共団体の長へ提案をする機会を頂きました。弊社の事前調査に基づく現状分析からA公共団体に提案を致しました。

現状分析の結果から課題として、若者、子育て層、アクティブシニア層の定住を求めるためにそのA公共団体に急性期病院がない事、市民の生活の足になる交通の頻度、路線が少ない事、子ども、子育て支援としての魅力に欠ける内容が浮き彫りになり、この点を踏まえた魅力ある街づくりの提案になりました。内容は以下の通りです。

このA公共団体は地域を中心エリア、温泉エリア、農業エリア等に区分されますが、まず第一歩として、中心地エリアを魅力ある街づくりにする為にコンパクトシティ型を提案しています。コンパクトシティは若者・子育て世代・アクティブシニアの生活を中心とした場所とし、医療として急性期病院50床の病院の誘致、子育て世代の為の子どもアイデア楽校を開設し、サテライト型子どもアイデア楽校を廃校利用として開校。その講師になる若者・アクティブシニアの養成講座の開設、講師養成講座は関東全域に子どもアイデア楽校を広める為の講師発信基地と考えています。

第一段階として中心エリアでまずは講師養成をする事で、子どもアイデア楽校の就労が確保され、首都圏より若者・アクティブシニアの定住を求められる事が出来るために、50人~100人の定住者のための住まいを中心エリアに作る必要があります。

また、文化、教育においては①近隣大学、高校との教育機関と連携し、観光マネジメント、医療関連教育、介護関連教育、外国語講座の開設に協力を得ることも重要です。

中心部から温泉エリアに温泉療養や農業エリアに滞在型市民農園を開設し、日常交通の利便性を求めたコミュニティバスやデマンド交通を増やし、住まいから働く環境、日常生活の利便性を検討して行く必要があります。

このように、中心エリアを完成成功させ、順次エリアごとに展開を進める事が肝要だと考えます。以上の提案を聞いて頂いた上で長から公共団体として、より深く検討するため、各部署を集め、必要なものは何か、どの場所に何が必要かその為の予算はどの位かかるのか、国からの補助金はどの位か等を含め、各部署で検討を進めるよう指示が出た事により、 弊社も、その為のお手伝いに関わって行く事になりました。

そして、A公共団体の「ひと・まち・しごと総合戦略」として若者・アクティブシニアの定住に魅力ある街づくりを目指し、第一歩を踏み出し始めております。